以前は中高年の憩いの場と言われていた飲食店、それがなにかご存じですか。正解は小料理屋であり、上品な女将がひとりで切り盛りをしているのが特徴でした。毎日足しげく通う男性で経営が成り立っており、店主のファンだという方もいたほどです。最近ではこのアットホーム感が若い世代にも受けていて、田舎のおふくろの味を満喫できる点にも注目が集まりました。
毎日煮っころがしや揚げ物、おでんなどの和食を準備していますが、本当の手作りなのでしょうか。こたえはNOであり、どれも業務用食材を温めているだけというのが大半です。まず業務用食材は専門店でたくさん販売をされていて、食品容器のなかに入れて温めるだけで配膳をすることが可能。里芋の煮っころがしから肉じゃがなどの、居酒屋定番のメニューであれば、業務用あと1キロあたり200円程度で購入をすることができます。
少しこだわりを持たせた筑前煮なら、1キロあたりで400円と高くなるので、必然的に店内でも高くなります。食品容器は万能なアイテムで、レンジで温めるだけで手作りの味わいを再現することが可能です。賢いおかみさんなら、50個以上は食品容器をストックしており、いろんなグルメを入れて冷凍にしているほど。一見するとおふくろの味であっても、その実態はレトルトの大量生産をされたものです。
行くか行かないかは別にして、その場の空気を楽しむのが小料理屋の良さであり、客も割り切らないといけません。
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